ヨガ魂

ヨガをする為のヒント、参考

アサナの指針

膝内踵、膝外後。

ひたすら、この事を言い続けてきている。

アイアンガーヨガには沢山の指針がある。

その中でこの膝内踵、膝外後を言い続けている。

 


膝内というのは膝裏の内側の窪み、膝外というのは膝裏の外側の窪みである。

膝内の窪みから内くるぶしの後側までを意識して、そこから踵まで意識して伸ばしていくのである。

足を内側に落としてしまうというわけではない。

外側で支えて内側を伸ばしていく。

綺麗な足跡がつくように立ってみると分かるかもしれない。

 


ふくらはぎの内側を意識するのは難しいようだ。

感覚がそこには無いと言ってもいいかもしれない。

それでも繰り返し、繰り返し意識していると感覚が目覚めてくる。

たいていの日本人はふくらはぎの内側が短くなっているので、感じることが難しいかもしれない。

ダラーナとは水を流し当てるように何度も何度も意識をそこに持っていく。

やがてディヤーナになると蜜が流れ広がっていくようゆっくり感覚が広がっていく。

 


一生懸命膝内踵を伸ばそうとすると、すねの前側に力が入りすぎてしまう場合がある。

サンダルを履いて長い間歩いたような筋肉痛がでる。

そうではなくすねの骨の1番上、膝のお皿の下を中に入れるようにして、膝内踵を伸ばしていくといい。

 


そして膝外後であるが、膝外後と膝内踵の感覚は均等である。

同じ注意の量が必要である。

なので、膝下の意識があって初めて大腿部が使えるようになってくる。

そうでないとただ単に筋肉を固めてしまう場合がある。

膝下の意識があって初めて膝外後の蜜が大腿上部に広がっていく。

膝内が踵の方に広がるのと同じ量かもしれない。

なぜ両方の意識が必要なのかというと、膝下の内側の感覚が大腿内側へと広がっていくし、大腿外側の意識が膝下にも広がっていくのだ。

 


何度もやる事で本当に意識が広がっていく。

そうして初めて他の指針も入れていく。

(他の指針をただ言われたままにやるのは危険で、何のためにやるのか、そのバックグランドもよく考えてやる必要があるそうでないと危険な場合もある)

皮膚は骨の方に近づきだし、コントロールができるようになってくる。

簡単なアサナでできるようになってきたら少しずつ難しいアサナをしていく。

 


最近読ませてもらったチャクラの資料に、足で尾骨を掴むという表現が出てきた。

そして仙骨。下腹部を広げるように尾骨、仙骨を意識すると身体の中心軸がスーッと立ち上がっていくから面白い。

しかしアサナによってはこの中心軸が消えてしまう。

ここが消えてしまわないようにアサナをしていくことが、また面白い。

 


左右の足のバランスは骨盤や下腹部のバランスに関係していく。

ここは大切なところだ。

 


こうして毎日練習をしている。

こうして練習をして初めて食物鞘や生気鞘を感じ意識し始める事ができる。

生気鞘を感じる事で、その粒子の大きい生気鞘を感じる事ができる。

内臓の間を呼吸と一緒に酸素が流れていくようにプラーナが流れていく。

だから内臓が硬くなると呼吸も浅くなっていくようだ。

 


こうして毎日少しずつ自分の身体を見つめていく。

だからアサナではなく自分の身体を見ながらどんなアサナをするか決めていく。

ヨガのクラスでも来る人に合わせてアサナを組み立てていく。