心の平穏
心の平穏
ヨガを始めて間もない頃の事だ。
ヨガの本を読んでいて、ヨガは心拍数を落として代謝を下げていく。という事が書かれていた。
アサナを長年実践していて、アサナが上手くなる為とかダイエットとかに意識が向いていた頃は、そんな事を忘れていた。
世の中のヨガの主流もどちらかと言えば肉体改造に重きを置かれていた。
あるドキュメントの中で、海の中に潜り長い間潜り続けてパフォーマンスを発揮するのには、無駄な力を抜いて心拍数を下げ穏やかな気持ちを維持する事が大切だと、そのパフォマーは話していた。そしてゲストで登場していた、別の種類のパフォマーが、彼といると癒されるという表現もしていた。
これは、まさしくヨガではないかと私のアンテナが久しぶりに大きく動いた。
それからは、力を抜き心を穏やかにする事を考えている。
先日の父の葬儀で、貪瞋痴という言葉が浮かび上がってきた。
三毒と言われる有害なものだ。
貪る心。
怒り(感情の制御)
愚痴。
だそうだ。
母はよく怒る人だ。
血圧も高く、心拍数も高いのだろう。
この3つの毒はお互いに絡みあって力を増していくことがわかる。
そして宗教心を持ってこの心を日々鎮めていく事が大切なのである。
私も父が亡くなる歳になったのだ。
この貪瞋痴が生まれてくる心と向き合い心穏やかに日々を送れるようヨガの練習も続けていこう。
歳を重ねるようになって、ヨガも目的、目標が変化してきて、それに合った内容に変化してきているのが面白く感じる。